うちの娘たちはイタリアで生まれているので離乳食はイタリア式で育ちました。
小児科ホームドクターの指示に従ってまずは最初の一口は野菜スープ。
有機野菜のズッキーニ、ニンジン、じゃがいものを煮て具を取り除き、汁だけをとってそこへ少量のオリーブオイルとパルメザンレジャーノ。
最初からオイルとチーズかい?!と思いましたが、まっそこはイタリアーナということで郷にいればで・・・
このスープではじまった彼女達の「食」。
その後は少しずつペーストにしたり、小さなスープ用パスタや野菜や鶏肉を加えたりと段階を経て通常の食事に変わっていくわけですが、もちろんスーパーにいけば山ほどの離乳食が売っていて、離乳食も軌道に乗った頃には大変お世話になりました。
売っているものは、ビスケット類等のお菓子からクリーム、ペーストなど。
ペーストは野菜やフルーツ、肉・魚類がベース。
うちがよく食べさせたのはウサギだったかな。
他にもターキーやウマなんてのもあるんですよ!
さて、ここギリシャでは、離乳食が始まるころ、まず母乳もしくは粉ミルクから、羊のミルクに切り替えるそうで(理由はよく知りませんが)、そしてその後はクレマ(フルーツ等の入った市販の粉末をお湯に溶かしてクリーム状にしたもの)をメインに食べさせます。
これがまた聞いているとしばらくはそればかり食べさせているとか。
それで良しというのなら作るほうのママにはかなり楽チン。
でも「うーん、飽きないのか?それにそんなんでOK???」
まだ我が子が離乳食対象年齢だった頃、こちらに住んでいる日本人知人に「だしの味は3歳までに教えないとその後は受け付けないらしい」なんて聞いたものだから、その後私も日本の離乳食の本を開いて日本のやり方を取り入れましたが。
そうなんですよね。
もうそこから食文化が子どもたちの伝わっているんですものね。
それに日本の離乳食のやり方はほんと丁寧で、子どもたちの「舌」が育つはずです。
一辺倒な味や甘いだけの味だけではなくて、和食はもちろん甘くなくても美味しい日本のケーキや和菓子も、娘たちが「美味しい」とわかってくれる日はくるのかしら?






静岡文化芸術大学で教えている森俊太です。6月から7月頃にかけて、いろいろ忙しく、この原稿を書くのが遅れてしまいました。7月から父親の子育てについての調査プロジェクトにも関わっています。8月は、学会や調査のために、イタリアやカナダ、アメリカに滞在しており、この原稿もイタリアで書いています。そのイタリアですが、日本人の海外旅行先として非常に人気があり、何回も繰り返してイタリアを訪れるリピーターが多いです。歴史的な建造物と芸術作品、海あり山ありの豊かな自然、美味しい食事と総じてオープンで親切な人々など、日本人の旅行先としてはとても好ましい国です。このように観光国として魅力的なイタリアでも、日本と同じように少子高齢化が大きな問題になっています。合計特殊出生率および高齢化率も日本に比べても同じかまたはより深刻な数字になっています。
浜松子育てネットワーク“ぴっぴ”から、イタリアの子育てについて書いてほしいとの依頼を受けました。引き受けてからよく考えると、イタリアの子育て一般については、あまりよく知らないことに気づき困ってしまいました。ちゃんと調べたこともまだないし、今回そうする時間の余裕もありせん。ただ、私はイタリアにはもう20回近く行っていて、毎回2−4週間は滞在します。観光はほとんどせず、研究・調査をしている以外は、妻の家族、その親類、友人などと過ごします。家族ぐるみの付き合いをしているイタリア人も多いです。(といっても私のイタリア語レベルは単語を並べる程度で、詳しい話はできません。)また、今まで、イスラエル・パレスチナ地域に1年弱、アメリカに約10年住んでいました。そのような体験、見聞に基づいた意見ならなんとか書けそうなので、話題提供くらいの軽い気持ちで書かせてもらいます。したがって、合計特殊出生率などのデータは省きます。議論のために必要であれば、今後載せるようにしますが、できるだけ気軽に書きたいので必要最小限にしたいと思います。今回は、イタリアの少子化をテーマに書きます。ただ、初めにお断りしておきますが、イタリアは、地域、特に北部と南部で、経済的、文化的にかなり異なります。単純に言うと、経済的には北部が南部より豊かで、家族意識については、南部のほうが保守的です。したがって、多くの国でも同じですが、イタリア文化とか、イタリア人などと、単純化して思い込むことには、誤解と偏見の危険性がありますので、注意してください。
